ダイエット
■ダイエットを必須とする人はこんな人
 太っているかどうかは見た目で判断されますが、自分が肥満か、肥満でないかを判断するときには体重と体脂肪を知ることが必要になります。体重から肥満を判断するには、「身長(m)×身長(m)×22=標準体重(kg)」で、標準体重を割り出し、−10%以上+10%未満の体重は普通とされ、+10%以上+20%未満が過体重、+20%以上が肥満とされます。この標準体重の算出法は、BMI(ボディ・マス・インデックス=体格指数)といい、体重を身長の二乗で割った数字が22よりも高いほど肥満傾向であり、低いと低体重という数式の考え方に基づいています。22という数字を標準にしているのは、BMIが22のときが最も病気になりにくいという調査結果が出ているからです。

 体重が標準以内であっても、安心はできません。体重は標準値であっても、体脂肪が多いために肥満とされる人も珍しくありません。また、体重が多くても筋肉の割合が高くて、健康的には問題がないとされる人もいます。体重が標準範囲で、体脂肪率が高い人のことを隠れ肥満といいます。体脂肪の標準範囲は男女とも30歳未満と30歳以上に分けられます。男性の30歳未満は14〜20%、30歳以上は17〜23%、女性の30歳未満は17〜24%、30歳以上は20〜27%となっています。そして、軽度肥満は男性が25%以上、女性が30%以上、肥満は男性が30%以上、女性が35%以上とされています。

 肥満には、いろいろなタイプがありますが、大きく分けると、お腹より上に脂肪がつく上半身肥満のリンゴ型肥満と、腰から下に脂肪がつく下半身肥満の洋なし型肥満とがあります。洋なし型に比べてリンゴ型の肥満の人は、肥満度が低くても生活習慣病になりやすい傾向があります。リンゴ型の人は、さらに皮下脂肪が多い皮下脂肪型肥満と、内臓のまわりに脂肪がつく内臓脂肪型肥満に分けられ、内臓脂肪型肥満のほうがより深く生活習慣病と関係しています。リンゴ型と洋なし型はウエスト(W)とヒップ(H)のサイズの比でわかります。男性はW/Hが1.0以上がリンゴ型、1.0未満が洋なし型となり、女性は0.9以上がリンゴ型、0.9未満が洋なし型となります。

 若い世代ではダイエットをする必要のない人が一生懸命にやせる努力をしていますが、やせる努力をしなければならないのは、肥満症の人はもちろん、肥満症になっていなくても少々太っていることが気になる中年の人たちです。中年がダイエットしなければならない理由の一つに、基礎代謝量の低下があります。人は摂取するエネルギー量よりも消費するエネルギー量が少ないと太っていきます。食物から摂取したエネルギーは基礎代謝、活動代謝、食事誘導性熱産生にエネルギーが使われることで消費されますが、このうち基礎代謝エネルギーは年齢とともに下がってきます。基礎代謝は生命を維持するために必要な消費エネルギーのことですが、30歳代から低下していき始めます。若いときと同じ量を食べていれば、消費するエネルギー量は下がっているので太っていきます。また、基礎代謝が下がるだけでなく、年齢が進むと運動量が減ることから活動代謝によるエネルギー消費も少なくなることから、消費されなかったエネルギーが体に脂肪として蓄えられ、結果として太っていくことになるわけです。