栄養/健康
■若さと健康は「食事時間から」
 健康のためには食事の内容が大切だと言われますが、それと並んで食事で大切になるのは食べる時間です。その時間というのは、「ゆっくりと時間をかけて食べる」というほうの時間ではなくて、「何時に食べ始めるか」というほうの食事時間です。食事時間は、仕事などの内容や生活パターンによって変わってきますが、通常のモデルとなっているのは朝食が7時、昼食が12時、夕食が19時前後です。朝食と昼食の間が5時間、昼食と夕食の間が7時間となっています。実際には食事にかける時間があるので、口に食べ物が入り終えてから次に口に入ってくる間は、少し変わってきます。

 しかし、食事調査などの結果を見ると、過去には30分近くをかけて食事をしていたのに、現在では10分以内、短い人では5分もかけていない例もあります。そのため、食事と食事の間を考えるときには、食べ始めの時間で見ても、あまり差がないということで、わかりやすい食事開始時間を基準にしているようです。食べ物の消化時間は、食べた量にもよるのですが、糖質が2時間、たんぱく質が4時間、脂質が6時間とされています。脂質が含まれる食事のほうが腹持ちがよく、糖質ばかりの食事では、すぐに空腹を感じることにもなります。

 朝食と昼食の間が5時間では、完全には消化は終わってはいないものの、次の食事に影響が出ることはありません。昼食と夕食の間が7時間だと空腹時間ができてしまいますが、"3時のおやつ"などで補っておけば、特に問題は起こらないはずです。考えなければいけないのは夕食と朝食の間です。夕食を19時すぎに終えて、翌朝の朝食が7時だったとすると空腹時間は約12時間です。これなら睡眠時間が7時間としても体には問題は起こらない間隔です。この空腹時間が長くなっていることが問題にされているのが病院給食です。就寝時間が21時ということと、給食に携わる職員の関係などもあって、いまだに18時前に夕食が出されるところがあります。朝食も人員の関係から8時となっているところがあります。こういった例は決して少なくはないのですが、これだと14時間も空腹時間ができてしまいます。

 健康を維持するためには空腹時間は13時間以内にするのがよい、というのが生理学的な考え方です。これよりも長くなると、脳や臓器などで栄養が不足して、充分な働きができなくなるからです。朝は忙しいから、時間がないからと朝食を抜く人も少なくありません。朝食を抜くと夕食から昼食までの時間が18時間にもなります。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は、脳の中では15時間ほどしか充分には保たれません。朝食を抜くと、3時間ほどはエネルギー不足となります。朝食を抜くと昼前には脳が充分に働かないために集中力がなくなる、勉強や仕事がはかどらない、といった指摘もありますが、もっと大きな問題は全身のコントロールを行っている脳がエネルギー不足のために臓器の調整ができなくなることです。これでは健康にも美容にも悪影響が出てくるのは仕方がないことです。

 若さを保つには朝食を食べること。当たり前のようなことですが、是非とも守ってください。