ピアノ: 清塚信也
企画制作: スカンヂナビア・ワーナーミュージックジャパン
協力: YAMAHA・アートカフェフレンズ
ゼネラルプロデューサー: 杉澤修一
レコーディングプロデューサー: 割田康彦

都内某所に行きつけのギャラリーカフェバーがある。どこか、ヨーロッパの雰囲気を思い出させる造りで、絵画、音楽、映像、美酒、美食と毎日そのコラボレーションが変わる。夜は、ライブ演奏の客で店が埋まる。深夜を過ぎると、常連の客がふらっと立ち寄り、お決まりの酒と煙を嗜む。
名物は、このお店であるオーナー。某大手芸能プロダクションの元役員でもある。その人望と実力に、未だに多くの業界人が彼を慕って足を運ぶ。

オーナーは新しい才能に非常に興味がある。発掘しては、「ちょっと聞いて欲しい若手がいるんだよ・・・」と、嬉しそうに話して下さる。
ある夜の事。イケ面若手ピアニストを紹介された。ピアノを聞く前に、彼には既に人を引き付ける魅力があったのを覚えている。そして、その奏でるピアノが衝撃的だった。

時頼、私は契約傘下にいるアスリートを連れてこの店を訪れる。スポーツ漬けになっていては、肝心なスポーツをする側のベースとなっている人間力が養われない。この人間力を磨くことが超一流のパフォーマンスを可能にすると私は信じている。

広島カープの不動の4番にまで成長した、栗原健太。前回のWBCでもラストサムライと呼ばれ海を渡った。健太と会ったのは、彼がまだ2軍の頃。時頼、一軍に上がり打席チャンスをつかみ始めていたころだ。彼との出会いはテレビを通して、私が一方的に出会いと呼んでいるだけだ。しかし、テレビを通して健太の魅力は十分に伝わってきた。そして、なぜだかわからないが、根拠なき潜在能力を確信した。人を伝って、健太と面会する日が来た。そして、自分の会社の契約傘下選手となった。健太は、毎年成績を残し、あっという間にカープの4番に座り、WBC日本代表にまでに成長した。

この店でオーナーに紹介されたピアニストの名前は清塚信也。この先、世界で活動が広がる期待を感じる人間力の持ち主だ。そして、ピアノがいい。健太をこの店に連れて行った夜、偶然清塚君が居合わせた。
これも大げさかもしれないが、運命的な出会いなのだろう。滅多に健太とバーに行くことはないのだが、この日はたまたま立ち寄った。もちろん、清塚君の話はしていたのだが、いつか音楽とスポーツの才能が交われば。。。と思っていた程度。

清塚君は、健太の目の前で素晴らしいピアノ演奏を披露してくれた。健太の目線がいい。徐々に引き込まれていくのが分かる。ピアノ演奏が終わったころには、言葉はいらない。何が共有されていうるのかは、二人の間で自然と存在していたと思う。
そして、その後栗原健太のバッターボックスに入る際に流れるテーマソングを清塚君が手掛けることになったのである。

出来上がったCDは全5曲入りの完成度が非常に高いものに仕上がった。内容は、健太の入場曲:幻想即興曲(ショパン)アバングランド・バージョンをはじめ、ショパン生誕200周年もあり、ショパンの曲をもう1曲、その他3曲が清塚君のオリジナルの曲が収録された。